4 象限戦略ビュー(アジャイルテスト)
プロジェクト作成時に開発モデルで アジャイルテスト を選ぶと、V字モデルのテスト工程定義に代えて、アジャイルテストの 4 象限(Brian Marick の Agile Testing Quadrants)でテスト戦略を組み立てます。各象限に「テストタイプ」を置き、テストタイプごとにテスト観点を登録します。
アジャイルテスト対応はベータ提供中です。画面や項目は予告なく変わることがあります。
4 象限とは
| チームを支援する(開発を助ける) | 製品を批評する(製品を評価する) | |
|---|---|---|
| 技術的 | Q1 単体テスト / コンポーネントテスト / API テスト など。スプリント内での自動化が前提 | Q4 性能テスト / セキュリティテスト / ロードテスト / 互換性テスト など。専用ツールや専門人材で実施 |
| ビジネス的 | Q2 受入テスト / 機能テスト / プロトタイプ検証 など | Q3 探索的テスト / UX テスト / α・β テスト など |
Testrategy はスプリントの周期や日程は持ちません。「どのテストを、Scrum のスプリント内で行い、どれをスプリント外で行うか」という戦略だけを定義します。
操作手順
1. サンプルから読み込む(空のプロジェクトのみ)
最初は 4 象限とも空です。画面上部の 「サンプルから読込」 を押すと、上の表に挙げた 13 種類のテストタイプが Scrum 内 / 外の既定値付きで一度に入ります。既存の内容を上書きしないため、テストタイプが 1 件でもあるとこのボタンは押せません。
2. テストタイプを追加・編集する
各象限の 「+ テストタイプを追加」 から名前を入力して追加します。テストタイプの行では次を設定できます。
- Scrum 内 / 外(プルダウン):
Scrum 内/Scrum 外/内外両方/未指定。テストタイプ全体としての方針を表す値で、配下に追加する観点の初期値になります - ✏️ 編集: 名前の変更に加えて、コードカバレッジ基準 を設定できます。基準の種類(C0 命令網羅 / C1 分岐網羅 / C2 条件網羅)と閾値(%)をセットで指定します。主に Q1 の自動テストに使います
- 🗑 削除: テストタイプと、それにだけ紐づく観点の紐づけを削除します
テストタイプの Scrum 内 / 外を変えたとき、配下の観点と食い違う場合は確認ダイアログが出ます。テストタイプを「内外両方」に広げるか、観点もまとめて変更するかを選べます。
3. 観点を追加する
テストタイプの行を開き(▶)、「+ 観点を追加」 を押すとその場に入力欄が出ます。
- 観点名(必須)
- Scrum 内 / 外(必須): テストタイプの値が初期値です。観点側の値が DoD ひな形の出力対象を決めます
- 自動化(チェック): 自動テストとして実施する観点に付けます。品質分析ビューの KPI と懸念パネルで使われます
- 品質特性(任意、複数可): ISO 25010 の 8 主特性から選びます
観点の名前・備考・品質特性・Scrum 内 / 外の編集は、テスト観点定義 タブの ✏️ 編集から行います。同じ観点を複数のテストタイプから参照することもできます(例: 「画面入力バリデーション」を Q1 単体テストと Q2 受入テストの両方に)。
観点を追加すると、テスト観点ライブラリから似た観点が推薦されることがあります。取り込みたいものを選ぶだけでテストタイプに紐づきます。
4. 品質分析ビューで確認する
品質分析ビュー タブに切り替えると、アジャイル用のレイアウトで KPI・レーダーチャート・懸念パネル・Scrum チーム責務マップが表示され、DoD プレビュー から Definition of Done のひな形を Markdown で出力できます。詳しくは 品質分析ビュー の「アジャイルプロジェクトの場合」をご覧ください。
Scrum 内 / 外の考え方
| 値 | 意味 | DoD ひな形 |
|---|---|---|
| Scrum 内 | スプリント内でチームが実施する | 出力対象 |
| 内外両方 | スプリント内でも外でも実施する | 出力対象。品質分析ビューで「観点単位での分割を推奨」の注意が出ます |
| 未指定 | まだ決めていない | 出力対象(あとで見直せるように含めます) |
| Scrum 外 | スプリント外で専門チーム等が実施する | 出力対象外 |
Q1(技術的 × チーム支援)に Scrum 外の観点があると、品質分析ビューの懸念パネルで警告されます。Q1 はスプリント内で自動実行することを前提にした象限だからです。